FM三重「ウィークエンドカフェ」2009年01月17日放送

土といつも戯れている山本さん。お仕事以外にも太鼓、まこもに大忙しです。今度はおいしい梅のお話も教えてくださいね。

■梅酒の山ちゃん!

私は大阪生まれの奈良育ち。
以前別の仕事で5年間熊野に住んでいました。
その後、大阪でサラリーマンしていたけど、
熊野の豊かな自然、暖かい気候と暖かい人情が忘れられなかった!

とうとう10年前に梅を生産する農場に専属梅百姓として、
新規就農して熊野に戻ってきました。(笑)

■熊野どいらいファーマーズとは・・・?

明るく元気にやっている団体!
熊野地域で、どうせやるなら元気に農業をやっていこう!!という、
大風呂敷を広げたような、変わったメンバーの集まりで・・・。(笑)

熊野の素晴らしさを自分達の「生業(なりわい)」である農業を通じて、
食べてくれる人に伝えられたら・・・そんな思いもあって、
自分が言い出しっぺになって、どいらいファーマーズを結成しました。

■どんなイベントをしているの・・・?

エアプランツを使った工作教室や、
ヒマワリ畑の中に迷路を作って歩き回る体験とか、
色々やっています。

農業体験も企画します。
まこもだけの田植え収穫体験、
みかんの収穫体験など、
農作物の主に収穫の体験が多いですね。

イベントタイトルは「食真農(くまの)体感スクール」
これを漢字で書くと
「く」は食(しょく)
「ま」は真実の真(まこと)、
「の」は農業の農(のう)
無理やり当てはめてます。(笑)
「食」の「真」は「農」にあり!!
食べ物の大切さ、そして、それを育む農業の大切さを知って欲しい
という思いで名付けました。

■まこも竹ってなに・・・?

まこもだけって知っています?
人気があって、とても珍しい。
三重県全体で特産品にしようと考えています。

弾力性のある、こりっとした歯ごたえで、ほんとに美味しいんですよ!
中華料理によく使われるから、横浜の中華街からも注文も多いみたい。
高級中華食材ですよ。

まこもは田んぼで、湿原で育つ植物なので、
米の代わりに休耕田に植えます。
稲と同じ時期に水をはり、同じように田植えして、
育ったらカマで刈り取って収穫する。

まこもは河原に育つものですけど、
食べるものとして考えるとまだまだ課題が多いですね。

■まこもに魅せられたのはなぜ・・・?

なんせ食べてこれはうまい!!と思ったんですよ。
栄養もあって繊維質がたっぷりあってカロリーも低い!
ヘルシーな食材なので時代にも合っていると思ったんですよ。
ちょっと甘みがあってうまい!!

これなら皆に食べてもらえるなっと思ったのがキッカケですね。
東京などにPRイベントに出かけたりしています。

■広い農園や田んぼの土地はどうしているの・・・?

梅農園は法人で持っている所有の土地だけど、
他の土地は色んなところに声をかけて貸してもらっている。

現実、みかんがメインやけど。

土地を持っている人たちが高齢化し、
後継者もおらんしと手入れができなくなる。
ほかっておくと荒れてしまう。
先祖から預かった大切な農園や田んぼが荒れるぐらいなら・・・ということで、
ちゃんと手入れをするという約束で貸してもらっています。

■I(アイ)ターン、ボランティア

3万坪の梅畑を2名で管理している、どいらいファーマーズだけど、
全国からスタッフと言われる若い人たちが集まってきているんですよ。
今は第一産業が見直されるチャンスなのかもしれんね!

他の地域は挫折して帰っていく人が多いんやけど、
この地域は受け入れがいい上に定着率がよい!

地域の人柄ね、やっぱり。
人を受け入れる人柄がすごくいい!!
私もよそから来て偉そうにやらせてもらっているんやけどな。(笑)

食の安心安全、国産自給率を上げることが注目されれば、
うまくいけば、日本の原点に戻ることができるんやないかな。

都会から来て農業をするボランティアはほとんどが20代!
有機で作ると堆肥とか畑とか、
地元の人でも嫌がることを汗まみれ泥まみれでやってくれる。
農業に関心があるから、
しんどいことが楽しいという気持ちで来てくれている。
嬉しいですね。

■熊野鬼城太鼓のメンバー

自分はメンバーより遅れて始めて、今7年ぐらい。
今回はあまり練習ができず、太鼓ではなく、
ホラ貝を吹くパートをまかされてやってきました。
国立劇場は独特の歴史を感じる重圧感や緊張感があってよかったです。

会場には1500席あるけど、壁みたいに立体的に見える。
お客さんの顔が見えるぐらい近いんですよ。

熊野はほんまええとこです!!